「不安」を、私が初めて明確に認識したのは就職活動でした。「就職先が見つからなかったらどうしよう」という不安です。
もちろんそれまでにも、受験や人間関係などいろんな不安は経験してきました。でも就職活動だけは違いました。就職先が決まらなかった先の未来が全く見えなくて、体の芯から不安を感じたのを覚えています。
不安をなくす方法はひとつしかない
もちろん就職が決まらなくたって、就職浪人とか派遣会社に登録するとか、やりたいことがあればバイトからがんばるとか、方法は色々あります。
でも全部自分ごとに思えなくて。やりたいことも明確にないし、ある意味どうしても就職したかったんだと思います。
そんな時、同じく就職活動をしていた大学の友人が、ある会社の説明会で聞いた人事の人の話をしてくれました。
人事の人は、就活生に向けてこう言ったそうです。
『社会に出るのは、これまでの学生生活とは全く違うものです。
だから、就活に不安を感じている人は多いでしょう。
でも就活の不安を解消する方法はひとつしかありません。
それは、就活をすることです。
不安は、そのものに向き合うことでしか解消できません。』
「やるしかない」が腑に落ちた
あぁこれしかないんだ、と、ストンと腑に落ちたのをよく覚えています。
そして、それは今でも変わらない真理なのだと思っています。
私の場合は、大学までは親、学校といったものに守られていたので、耐えられない不安はありませんでした。失敗しても受け皿があるのも認識していました。
でも就職活動以降は、「これからは自分の足で立たないといけない」という言いようのない不安でいっぱいになりました。
そんな時に聞いた人事の方の言葉が、
「やるしかない」
答えはこれだけなんだとわかってからは、自己分析やエントリーシート、企業分析にも、以前より真剣に向き合うようになったのです。
不安は何度でもやってくる
この経験は、今でもとても活きています。
就職してからの方が、得体の知れない不安は次々と現れます。
でもこの人事の方の言葉があったからこそ、仕事はもちろん、恋愛や家族、人間関係など、さまざまなことに向き合えている気がします。
とりわけ仕事では、独立や法人設立などを経験する中で、数え切れないほどの不安を感じてきました。それでも、その不安は「仕事」をすることでしか乗り越えられませんでした。
不安から目をそらしたくなる
不安がある時、人はつい別のことをしたくなります。
試験勉強をしようと思ったのに、なぜか机の片付けを始めてしまう、みたいな。気持ちは…よくわかります。それが無意味とは全く思わないし、机を片付けることで気持ちは整うかもしれません。
でも、試験への不安を解消するには、やはり勉強するしかないんですよね。
不安を解消する方法は結局ひとつ。
不安の対象に向き合うこと。
就活の不安は、就活をすること。
仕事の不安は、仕事をすること。
人間関係の不安は、人間関係と向き合うこと。
不安を感じないようにする方法はあっても、解消するにはこれだけ。
遠回りに見えても、それが一番確実な方法なのだと思います。
あの時に聞いた人事の方の言葉は、今でも変わらず真理だと思っています。