仕事のご縁のつくり方

独立して仕事をしていると、「クライアントとはどう出会うの?」とよく聞かれます。また、私の場合はわりと個性的でおもしろいクライアントの方が多いので、「どこでそんな人と出会ってるの!?」とも聞かれます。

私が素敵なクライアントに出会ってこれた理由で、腑に落ちているものがあるのでご紹介します。
 

最初のご縁は…

ある日、会社員の友人とご飯をしていたら、「最近どんな仕事をしているの?そういえば、知り合いの社長が事業を手伝ってくれる人を探しているんだけど、どう?」と言われました。

続いて、「どんな事業でどんな仕事を手伝って欲しいのかはわからないんだけど、よければ紹介するよ」と言ってくれたので、「ぜひ」と返答し、さっそく後日、その社長とお会いすることに。

話を聞くと、事業は始まってもいない構想段階、それもかなりチャレンジングでかつ楽観的。資金も尽きかけていて、私に給料を払っている場合なのかも怪しいレベルでした。

案の定、何度も会って話をしたり事業関連の場所に行ったり人に会わされたりして数ヶ月経ったものの、給与は一度も払われず。友人にこの話をすると、ほぼ全員に「その人とは仕事をしない方がいい」と言われるほどでした。当たり前といえば当たり前のことですよね。
 

縁が縁を連れてきた

その頃少し時間に余裕があったこと、その社長が根っからの悪人ではなさそうなこと、紹介してくれた友人が信頼できる人だったこともあり、私はもう少しその社長に付き合うことにしました。

そうしてさらに1ヶ月ほど経った頃、ようやくその社長から給料をいただけることになりました。さらに、その社長との仕事の様子を見ていた別の社長からもお声がけいただき、その月のうちに契約が決まり、仕事が始まりました。

そして数年後。1人目の社長の事業はやはりうまくいかなくなり、ほぼ廃業となりました。一方で私は、2人目の社長とのお仕事を何年も続けることになるのです。
 

自分で判断する

あの時、周りの意見だけを聞いて1人目の社長の仕事を断っていたら、2人目の社長に出会うことはありませんでした。2人目の社長には、ものすごくたくさんの経験を積ませていただいているので、仕事をご一緒させてもらえることになったご縁には感謝でいっぱいです。

もちろん、本当に変な経営者っているので、そこは見極めないといけないです。ただ私は、紹介してくれた友人を信頼していたこと、自分自身も何度も会って話をした上で「悪い人ではない」と感じていました。

事業がうまくいかなかったからといって自分に大きな不利益があるわけではないことも確認し、すぐに断るという選択はせずもう少し続けてみると判断したのです。
 

縁は、線で繋がっていく

今となっては、友人たちは2人目の社長との話を私から聞くので「どうしてそんな社長と出会えたの?」と聞いてきます。でもそれは、廃業になってしまったけれど周りには反対されるほどの社長との出会い、仕事があったからです。

そしてきっとこれも、また3人目のクライアントに繋がっていくプロセスなのだと思います。そう思うと、次はどんなクライアントに、どんな仕事に繋がっていくのか、ワクワクします。

決して、理想通りだったりポジティブな出会いばかりではないと思います。でもそのご縁が、よりよい次の仕事のご縁に繋がっていくものです。

今はありがたいことに、私はほぼ営業することなく紹介のみで仕事をしています。ご縁は繋がっていくということを、これからも体現していきたいと思います。
 

あの時の1人目の社長との出会いがなければ、2人目の社長との出会いもありませんでした。もっと遡れば、1人目の社長を紹介してくれた友人との出会いもなければ、2人目の社長との出会いもありませんでした。

何か1つのご縁が、仕事のご縁に繋がっていく。仕事のご縁をつくろうとするより、目も前のご縁を大切にすることも、仕事のご縁のつくり方の1つです。

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