会社員だったら、
「昇格の推薦を受けませんか?」
「うちの部署に異動してきませんか?」
「新しいプロジェクトに参画しませんか?」
というような声がかかることもあるでしょう。
独立すると、
「こういうことやりたいのですが、できますか?」
「新事業、一緒にやってみない?」
と、思いがけないところから仕事の話が来ることがあります。そんな時、どうやって受けるか受けないかを決めますか?
好きか嫌いか。
やったことがあるかないか。
やりたいか、やりたくないか。
いろんな判断軸がありますよね。
独立したら、自由に仕事を選べる?
私は昔、独立したらもっと自由に仕事を選べると思っていました。
でも実際は、「来た仕事にどう向き合うか」を試され続けている感覚、があります。
もちろん、会社員よりは断りやすいですし、会社員であっても選択権はあります。
ただ、流されるまま仕事を受けるのと、意図と意思を持って向き合うのとでは、行き着く場所が少し変わってくる気がしています。
流れに乗ること自体は悪くない。でも、どんな姿勢で乗るかは大事なんですよね。
引き受けるのは、怖い
大前提として、自分のポリシーに反する仕事は受けません。その上で、私は基本的に「まずは受け入れてみる」という姿勢を大事にしています。
そもそも、自分にとって全く意味のない仕事って、あまり回ってこない気がするんです。そして、自分に都合のいい仕事ばかりが来るわけでもない。
私も今でこそ多少は断ることもありますが、独立準備中と独立してしばらくは、ほぼ全部引き受けていました。でも正直、引き受けるのって怖いんです。
「できるだろうか」
「期待を裏切らないだろうか」
そんな不安は毎回あります。ただ、
「本当にやりたいことなの?」
という、いかにも最もらしい疑問も考えようとしてしまうこともあります。
だから同時に、「今の自分が避けているものではないか?」と考える時間を取ることも意識しています。怖さの中にこそ、今の自分に必要な課題が隠れていることも多いのだと思えるようになったからです。
避けた課題は、また現れる
どうしても怖ければ、受けなくてもいいと思います。自分の大切にしている考え方に反するものであれば、もちろんそれも受けなくていい。
ただ不思議なことに、避け続けた課題は、形を変えてまた現れる。相手や仕事内容は違っても、結局いつも同じところで立ち止まってしまう。
だから、逃げ回るより、一度向き合った方が早い、ということがあります。
実際、私自身もそうでした。
以前、あるオンライン講座の動画編集を依頼されたことがあります。クライアントはかなり厳しく、編集者が次々辞めていくような現場でした。修正も多く、正直、何度も逃げたくなりました。
でもなんとか食らいついていたら、私だけ編集を離れ、ディレクションを任されるようになりました。
別の案件では、あるプロジェクトのマネジメントを引き受けたことで、そのプロジェクト終了後に統括者に声をかけてもらい、その方の秘書業務や別事業のマネジメントまで担当することになりました。
どちらも、最初から目指していた仕事ではありません。ただ、目の前の仕事に向き合い続けた結果、自然と次の仕事に繋がっていったのです。
「受け入れる」で、少しずつ変わっていく
不思議なもので、課題を乗り越えると、その仕事は自然と離れていくことがあります。そしてまた、次の課題を持った仕事がやってくる。
スキルの課題。
コミュニケーションの課題。
人間関係の課題。
殻を破る課題。
仕事は、ただお金を稼ぐ手段というだけではなく、自分自身を更新していく機会でもあるのかもしれません。
もともとライターとして独立した私が、今こうして別の仕事にも関わっているのも、そういう流れの延長にある気がしています。
来た仕事の意味は、受け入れてみるまでわかりません。でも、意思を持って向き合った仕事は、少しずつ次の自分に繋がっていくのだと思います。